今でも、はっきりと覚えている。
あの日語り合った堤防の土手。
涙を流す友の横顔。　忘れることのない。。。夏の日。

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今から遡ること　２０年前の出来事。

高校２年生　まだ純真な部分が残っていた頃のお話。

幸福の手紙というものが出回った。

『幸福の手紙』というのは、『不幸の手紙』とは　似て非なるものである

不幸の手紙とは、
この手紙を受け取った者は１週間以内に５人以上に、まったく同じ内容のものをださなければ、あなたの身に不幸が訪れます。
といった内容のもので

幸福の手紙は、
この手紙を受け取った者は、１週間以内に３人以上に、まったく同じ内容のものをだす。すると、あなたに幸せが訪れ、あなたの好きな人と両想いになれます。ただし、手紙をださなければ、あなたの身に不幸が訪れます。
というものです。

おわかりでしょうか？？？？？

幸福の手紙は　不幸の手紙よりも　タチが悪いのである。

どのように悪いのかといえば、
てめぇが好きな男と両想いになるために、
友達を犠牲にするという。
自分がよけりゃ、それでいい。
そう、、、、　ゲスの極み！！愚の骨頂！！

 

ところがどっこい、
ある日、突然、私の元にもまさかのアレが届いたのである。　幸福の手紙が。

いや、『幸福の手紙』という偽りの名を持つ『不幸の手紙』が。

 

差出人は

部活でダブルスを組む仲の良かった友達。

しかも、、、おとなしく性格も良い友達だっただけに、私のショックはひとしお。

当人には明日学校で詰めようとは思ったものの、その前に、当時一番遊んでいた友達を呼び出し、今日届いたその手紙について涙ながらに熱い演説をぶつ。

己が幸せになるために、人様に不幸をもたらすかもしらん手紙を
よくもまぁぬけぬけしゃあしゃあと出してきやがったな！！！！！！

こんな手紙だすやつは、人間のクソミソやわあああああああああああああああああああああああんんｎ泣うわっわわわんんああああああああああんん。

と、、、この手紙を出す人間がいかに、どうゲスでクズあるかをコンコンと説きました。

すると、私の話を隣で黙って聞いていた友達の目に涙が・・・・

そうか、そうか、同情してくれてるんだねぇ。
やっぱ君だけが私の心の友だよ。と思ったのも　つかの間。

「うわあああああああああああんｎ
ごめええええええええん
私も今日●●にその手紙ポストにだしたところおおおおおおおおおおお
そんな風に思うと思ってなかって、ごめんなさいいいいい」

と泣き出したのである。

そう、あの涙は、私に同情した涙ではなく、自分の犯した過ちに気がつき

やっぺぇぞ、めちゃ怒ってるやんとアワテテ流した涙だったのだ。。。。

やっぱ君だけが私の友だよ。撤回！！てんめええええええ

 

私の流していた涙がピタリと止まったのは　言うまでもない。

 

説教は続く・・・・・・・・よ、どこまでも。

 

以上、作り話ではない本当の話でした。

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その後の二人・・・・、

もちろん、両想いは叶わず、、、あえなく失恋。

私に説教されただけの、ある意味、不幸になったのであーる。

幸福の手紙も不幸の手紙も内容は似て非なるものであるが、

それを信じて書いたものには、共通して（友達に嫌われるという）不幸が訪れるという教訓なのでありました。カルマの法則。因果応報。

 

テテテテ。テテッテテ。テレレレレン♪　（ちびまる子ちゃんの　CMへ行くときの音楽を脳内で流してね）

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